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外壁・内壁・天井 ― 漆喰

世界共通のエコ素材

ビニールクロスでは得られない、健康にあふれた住まいを、自然の生きた素材によって実現させます。

漆喰は、水酸化ナトリウムCa(OH)2が空気中の二酸化炭素(CO2)を吸収して、CaCO3の石灰岩という固いものになります。さらに、耐火性・耐久性にも優れているため古くから日本の住宅、建物の内壁・外壁は土や漆喰で塗られていました。他国でも城や土蔵にも使用されています。しかし、漆喰を塗る際の調合や現場での水練りなどに手間と時間がかかるため、最近は敬遠される傾向がありました。そこで無添加住宅では、あらかじめ材料を調合したり、塗った後に割れにくくするなどの独自の工法を開発。外壁はより強固に。内壁と天井は吸湿・放湿性に優れた特性で家中の湿気を調節します。
市販されている漆喰の中には表示義務のない人工化学物質が入っているものもありますが、無添加住宅のオリジナル漆喰は人工化学物質などの添加物を一切加えず作った完全無添加漆喰です。

漆喰のもととなる「石灰」

石灰岩や貝殻を窯で焼くと「生石灰(きせっかい)」という酸化カルシウムになります。それに水を加えますと発熱膨張して「消石灰」という水酸化カルシウムに変わります。この、「消石灰」に糊や繊維を加えたものが「漆喰」です。漆喰に水を加えて壁に塗りつけると、乾燥後に空気中の二酸化炭素と反応して、元の石灰岩と同じ成分の炭酸カルシウムに戻ります。
カルシウム牛乳にも含まれている成分。無機質であるため、最も安全な素材であると言えます。

貝殻

生石灰

各国で古くから使用されている漆喰

漆喰は、古くから様々な国で建築物に使用されていました。日本では戦国時代に城郭の建築、土蔵、神社仏閣に。エジプトでは約5000年前のエジプトのピラミッドの壁として。古代ギリシャやローマ時代にもアクロポリスの神殿・ポンペイの遺跡に。中国では万里の長城に使用されるレンガのつなぎ材として使われていました。また、強い陽射しを反射する効果もあるので、エーゲ海の島々の家も漆喰が塗られています。
漆喰を建物に使用するということは、先人の素晴らしい知恵と経験からきているのです。
更に、漆喰に発酵食品が好む「コウジ菌」が住みやすいのです。漆喰はアルカリ性であり、それを好むコウジ菌にはぴったりの環境です。逆に、腐敗菌はアルカリ性を嫌うので、寄せ付けません。それにより生ハム、ワイン、酒、味噌、醤油などの発酵食品は漆喰壁の建物や蔵で造られるようになったのです。

インフルエンザウイルスの感染力を99%低減

無添加のオリジナル漆喰には、鳥インフルエンザの感染力を低減させる作用があることがNPO法人バイオメディカルサイエンス研究会習志野実験室にて確認されました。漆喰にウイルスを付着させ、菌の観察したところ、付着直後から不活化し始め、急激に減退したのです。15分後にはウイルスは0.000588%未満となり、99.99%の低減となりました。漆喰の解毒作用でウイルスが死滅したのか、吸着されてしまったのかは立証できませんが、不活化して感染力が低減されることは間違いないという結果になりました。